絵本の森

『うんこ!』──うんこが主人公の本

あらすじ

道端でされた犬のうんこは、通りがかるものたちに「くさいくさい」といわれて悔しがります。
そしてうんこは考え、旅に出ることにしました。仲間を探すのです。

そして、うんこの旅が始まりました……。

 

ほかに追随を許さないタイトル

これだけインパクトのあるタイトルの絵本はないだろう。

主人公はうんこである。

道端で犬がやったうんこが、みんなにくさいくさいと言われて、「くっそー!」と怒る。

この絵本、うんこに関わるギャグはすべて太字で強調するという徹底振りなのである。

「くっそー!」

「うん、こうしよう!」

「うんこらしょっと!」

「うん!」

うんこネタが大好きな年齢層には、もう大ウケ間違いなしだろう。
なんてたって、タイトルが超がつくほど直球である。笑わないはずがない。

くさいくさいとみんなに言われるうんこだが、最後は……。

うんこで笑いをとっておしまい、でないところが良書だと思う。
そうそう、うんこも役に立っているんだよ。

 

いやしかし、本当にタイトル、パンチ効いてるなぁ……。

一番笑ったのは、一番最初のページ。
何のことかわからなかったけど、再読してようやく理解。
生々しいな!

 

うんこの本

これ以上にないほど、うんこの本である。
うんこに興味を持っている年齢層なら、ウケるとしか思えない絵本である。
読み聞かせ映えするだろう。
話は短め、幼児、低学年向け。