『ゆうかんなうしクランシー』──みんなと違うのは悪いことじゃない

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価格情報更新時間:2019/07/17 11:52(更新

あらすじ

胴の周りが白い牛、シロオビ・ギャロウェイ族に生まれたのに、クランシーは真っ黒だった。
そのせいで、クランシーは仲間はずれにされていた。

柵の向こうに、同じ牛のヘレフォード族が住んでいた。
この柵の向こうは、草が豊富にあり、年に一度、シロオビ・ギャロウェイ族とヘレフォード族はレスリング大会を行い、勝ったほうがこの豊富な草地を独占していた。

しかし、牧草が豊富にあるところで草をたくさん食べて育つヘレフォード族は、シロオビ・ギャロウェイ族よりも大きく育つので、いくらレスリング大会をしても勝敗が反転することはなかった。つまり、シロオビ・ギャロウェイ族に勝ち目がなかったのだ。

夜、シロオビ・ギャロウェイ族が柵を越えて牧草を盗み食おうとしたことがあったが、夜の闇にシロオビ・ギャロウェイ族の胴の白さが浮かび上がって、忍び込んでいることがすぐにばれてしまうのであった。
だが、全身が真っ黒なクランシーは、夜の闇に浮かび上がることはない。だから、クランシーが忍び込んでも、ヘレフォード族に見つかることはなかった。

クランシーは、豊富な牧草を食べ続け、ぐんぐん、大きく育った。
そして仲間達は気づくのだった。
もしかしたら、クランシーがレスリング大会でヘレフォード族に勝てるかもしれない、と……。

 

クランシーが勇敢なわけ

胴の周りが白い、シロオビ・ギャロウェイ族に生まれたクランシー。
しかし、彼はシロオビがない。
みんなと違うから、仲間はずれにされて育った。

何とかシロオビになろうと頑張るクランシーが健気で切ない。
牛の世界でも、違うものは仲間はずれにされてしまうのか……人間社会でも「ほかと違うから」という理由で仲間はずれにされるようなことは残念ながら、多多にしてある。
クランシーのように目立って違うのが標的になりやすいのは確かだが、「ほかとなんかちがう」というぼんやりした違いから仲間はずれにされることもある。

そして大抵は、その違いを努力で埋めることは難しい。
仲間はずれは苦しいし、つらい。だから、みんなと同じようになろうとするけれど、うまくいかない。
でも本当は、持って生まれた個性はかけがえのないものなのだ。それを強みに出来たら、生きづらく感じている人のどれほどが生きやすくなるのだろう。

クランシーは真っ黒の身体に生まれたことを生かして、一躍、シロオビ・ギャロウェイ族のヒーローになった。
もてはやされ、称えられるも、彼は、おごり高ぶることをしなかった。仲間はずれにされるつらさを知っているからこそ、彼は他の牛たちより少しだけ、いろんなことを考えられたのだろう。勇敢でありながらも、彼は他の牛の事を考えられる心優しい牛に育っていたのだ。
その成長の大きな影響のひとつには、同じ境遇にいたヘレフォード族の牛、一人ぼっちのオルガとの出会いがあることは否めない。
孤独を分かち合える存在があったからこそ、彼は勇敢で心優しい牛になれたのだ。

仲間はずれなんてつまらないことはしないで、みんなで仲良く、草を分け合うこと。

「黒くても、白くても、それから、赤くても、ぼくたちは、
おなじ牛じゃないか。さくをはずして、みんなでいっしょに
くらそうよ」

みんなに向かって、訴えることはとても勇気が必要だっただろう。
しかし、この訴えのおかげで、シロオビ・ギャロウェイ族の牛と、ヘレフォード族は仲良く暮らすようになった。

 

クランシーの訴えたことは、人間社会でも鋭く響くのではないか。

性別、性指向、肌の色、出身地、障害、家庭環境……今まで、さまざまな理由で、人間は柵を作ってきた。仲間はずれの域を超えたことをしてきたこともある。悲しいことだが、これは否定できない事実だ。
だが、世界は変わり続ける。この現代、クランシーのように、勇気を持って声を上げるひとたちが増えてきているのも事実だ。

柵を外して、みんなで一緒に暮らす──とても難しいことである。
だが、私たちは、そういった理想を掲げ、次世代へと引き継いでいくべきなのではないか。
ゆうかんなクランシーが、今世界中で増えてきていることを、私は肯定的に受け止めたいと思う。

 

12歳の少年が描いた絵本

この作品は、作者が12歳のとき、自由研究で描いたものであるらしい。
そういわれると、12歳の少年の真っ直ぐな思いが込められているような気がしてくるから不思議だ。
作品途中にある、牛のレスリング技などに少年っぽさを感じる。ぼくのかんがえたレスリング技、といった感じだ。

しかし、12歳の少年の訴えは、真っ直ぐ、心に響く。
ほかと違うからといって仲間はずれにしたりせずに、仲良くしようよ。
そんな思いがひしひしと伝わってくるのだ。

小学校低学年からが対象だろうか。
読み聞かせはできなくはないが、どちらかというと一人読みのほうが適しているような印象を受ける。

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