あらすじ
ある日、時計から数字の3がなくなるという事件が起きた。
3がないせいで、3時のおやつの時間がなくなってしまう。それによって、大打撃を受けたのはケーキ屋さん。なにしろ、おやつの時間がなくなってしまったので、ケーキが売れなくなってしまったのだ。
これは困ると事件解決に乗り出したのは、ケーキ屋さんにいたモンブランとショートケーキとかぼちゃプリン、そしてクリームぬりかけのスポンジケーキ。
ところがスポンジケーキは昼寝をするとマイペースに去っていき、残された三人だけで聞き込みをすることに。
それぞれが町で聞き込みをした結果……。
3を盗んだのは誰だ
時計の「3」が盗まれてしまったことで、三時のおやつがなくなってしまったという事件が起きた。
時計の3がなくなったぐらいで以下略……というツッコミは無粋なのでなしにして、犯人が結構意外なものに設定されていておもしろかった。
三時のおやつがなくなってしまったせいで、ケーキが売れなくなってしまったので、ケーキたちは事件解決に乗り出す。ここで一人、クリームぬりかけスポンジケーキが昼寝に行くところが後の伏線になっていておもしろい。
犯人の情報を報告しあうところなど、ちょっとした推理要素があって、簡単な推理小説を見ている気分になった。
話の筋がしっかりしていて、お話を読んだという気持ちになる絵本だ。
犯人は意外なもので、その動機は読まないとわからない。
絵ははっきりとした色使いのかわいらしい絵柄で、人を選ばなさそうだ。
なにげに、登場人物のケーキたちが事件解決に乗り出したところで、彼らの服装が警察官や探偵、刑事になっているところが細かい。
終盤、まさかのスポンジケーキの活躍で、結末も明るいものになって見ていてほほえましい。
おもしろい読み物としての絵本
犯人は誰か?という大まかな流れがしっかりあり、その推理要素は、読んでいる子の想像力と推理力を刺激するでしょう。
読み聞かせ映えしそうです。
内容からして、幼児向け。
低学年には少し幼い内容かも。