絵本の森

『バナナ』──バナナにスポットライトをあてた本

バナナのはなし

バナナは好きですか。
この本を取り上げておいてなんですが、自分はどうにもバナナが苦手です。……この本を取り上げておいてなんですが。

でも敵をよく知れば何とかというので、この本を取り上げることになりました。
バナナ、体にとてもいいんですよね……できれば毎日食べたいバナナ。でもどうしてもあの食感がダメでつらい。あの「にょちょ」ってした感じが。
食べたらどうにかなるわけじゃないんですが、すぐ黒くなるところもダメです……。

 

本書は、タイトルのとおり、バナナひとつに絞ってとりあげた解説本の位置づけにあります。
バナナの秘密や、バナナの出来方……。

 

バナナって、木になっているわけじゃないんですね。木のように見えるのは葉っぱが何枚も重なっているからそう見えるだけで、茎は地面の下にあるのだそうです。……そうなのか、知らなかった。
しかも、茎から新しいバナナの芽が生えてくるので、種がないのだそうで。……そう思うと、バナナって不思議な植物ですね。種がないのは、そのためだとか。

バナナは三メートルから八メートルぐらいまで育つらしいのですが、それだけ大きく成長しても、木じゃないんです。葉なんですね。

 

バナナが実際なっているところは見たことがありますが、なんとも不思議ななり方をします。運がよければ、植物園などで見られるかも。

 

本書を読んで一番驚いたのは、木じゃないというところと、沖縄でもバナナがとれるということです。「島バナナ」……バナナは苦手だけど一度は食べてみたいものです。

 

そして、本書のバナナ。
てっきり写真かと思っていたら、これ、絵なんですね。
三番目にびっくりしたことです。

 

これを読んで、あなたもバナナ博士になろう!

 

色彩豊かなバナナ解説本

色鮮やかなバナナの絵がまぶしい、バナナの解説本。
一冊まるまるバナナのことなので、図鑑より詳しく知ることができます。
知的好奇心の強い子などは楽しんで見てくれるでしょう。

読み聞かせには向きませんが、対象は幼児、低学年向け。