あらすじ
しろくまさんのパンツがなくなっちゃった。
困っているしろくまさんを心配するねずみさん。
一緒にパンツを探しに行こう、ということになりましたが……。
パンツ、パンツ、誰のパンツ?
これはおもしろいしかけ絵本。
しろくまさんがパンツをなくして困っている。
心配したねずみさんが、訳を聞いて、尋ねる。
ねずみさん「どんなパンツはいてたの?」
しろくまさん「忘れちゃった……」
ハハハハ……
……じゃないよ、そもそも第一に、どこで脱いだの?じゃないのか?
のっけから、しろくまさんのうっかりさが出てて、思わず笑えてしまう。
パンツなぁ。パンツってどこでも脱ぐもんじゃないんだけどなぁ。うん、でもなくしちゃったのか。じゃあ探しにいこう、ということで、しろくまさんのパンツ探しが始まった。
この本はしかけ絵本で、ページにパンツ型の穴があいており、次のページをめくると、誰がはいているパンツかわかるようになっている。
つまり、パンツの柄で、誰のパンツか当てたり、考えたりできるというわけだ。
登場するのは動物で、それぞれ特徴にあったパンツをはいている。たとえば、シマウマにはしましまパンツ……とか。
おもしろいパンツがたくさん出てきて、おもしろい。
しかし、逆さまにパンツをかぶっている子が出てくるんだけども、これはせめて帽子とか言ってあげて……。何を思ってパンツをさかさまにかぶったのか、尋ねたい衝動に駆られる。
世にはパンツをかぶるとパワーアップするヒーローもいるわけで……。
オチがまた秀逸。ちょっと吹き出してしまったぐらい。
あんまりすてきで笑えるオチなので、細かく書くのは無粋かなと思うので書かないでおくのだけど、
なんできみら途中で気づかんの?
奥付の下のほうのお知らせも至れりつくせりだけど、ちょっと笑ってしまった。
表紙のしろくまさんがはいている赤いパンツをなくしたり、破れてしまった場合、ご希望の方は「替えパンツ」をお求めになれます。80円切手を同封の上、ブロンズ新社まで「パンツ希望」と書いてお送りください。
……「替えパンツ」……「パンツ希望」……か……。
字面がすごいな……。
しかけも話も楽しい一冊
読みやすい大きめの字と、シンプルなお話、おもしろい仕掛け。
しろくまさんのうっかり八兵衛ぷりに思わず笑ってしまうことうけあいの楽しい絵本。
読み聞かせでも大いに楽しめる内容でしょう。
対象は幼児から低学年まで。
すてきな楽しい内容なので、おとなにも人気のある一冊だとか。