あらすじ
マドリン・デイジーは、元気なじいちゃんが好きでした。
でも、93歳になるじいちゃんは、もう寝たきりでした。
マドリン・デイジーは、料理の本に書いてあった、飲むとあっという間に超元気になるというジュースのことを思い出します。
マドリン・デイジーは早速、ジュースを作り、じいちゃんに飲ませることにしました……。
次の日、そこには飛び回るおじいちゃんの姿が……
……うん。
タイトルがおもしろかったので、手に取ったのは白状する。
イメージとしては、おじいちゃんがスーパーおじいちゃんになるのかな、といった感じだった。
それが……なんというか……
……なんだろう……。
正直に書いてしまうと、ちょっと、内容がよくわからない。
エレナ・オドリオゾーラ氏の絵はかわいらしくもあり、ちょっとモダンでおしゃれだと思うのだけど、今回は話の内容と相まって、狂気を感じる羽目になってしまった。
93歳の寝たきりのおじいちゃんに、マドリン・デイジーが「超元気の出るジュース」を作って飲ませてあげる、というおじいちゃん思いなんだなあっていう話の導入はよかった。
それが……
まさか……あんな話の展開になるなんて……。
おじいちゃんが走り出す!
おじいちゃんが筋肉もりもりになる!
おじいちゃんが屋根から屋根へ飛ぶ!
とまらない! とまらないおじいちゃん!
おじいちゃんが元気すぎて、疲れて追いつけなくなったマドリン・デイジーは──
ベッドに倒れてしまいました。完。
すみません、意味がちょっとよくわからないんですが……。
おじいちゃんの動きがどう考えてもふつうじゃないし、目が病人みたいなのに、ずっと動き続けてるところが正直いって狂気を感じて怖い。
マドリン・デイジーがベッドに倒れている間も、ずっと飛び回ってるおじいちゃんが描かれていて、本当に狂気を感じる。
ふつうに怖いです……。
「超元気が出るジュース」って、ヤバいジュースじゃないよね……?
ジュースを飲ませる前に、
おやすみのキス。
しわしわです。
よれよれです。
ゆっくり やすんでね。
って書いてあって、ジュースをあげて、また
・・・・・・キスをします、
だきしめます・・・・・・
って書いてあるんですけど、なんで二回もキスしてるのかわからないし、見ようによっては別れのキスに見えなくもなくて、おじいちゃんの目は宙を泳いでるし、まさか……。
その次のページは電球と電球に集まる虫を描き、本文は、「・・・・・・そして、でんきを けします」。
何かの暗喩に思えて仕方ないんですけど、まさかおじいちゃん……。
飛び回るおじいちゃんが本当に意味が分からなくて怖い。
以前はしゃべっていたのに、ジュースを飲んで飛び回っているおじいちゃんはなにもしゃべらず、無言のまま飛び回る。
これは元気になったというか……
元気になったというか……
……。
ハッピーエンドなのだろうか
終わり方も唐突で、ちょっと話の内容がわからない本書。
考察するタイプの絵本ではないと思うのですが、飛び回るおじいちゃんが衝撃すぎて、笑うに笑えません。
幼児~低学年向けかとは思うのですが、話の内容がよくわからないため、何ともいえません。
読み聞かせは……
……内容がわかる人向けで……。