『ショコラとコロン おかしの家のパンケーキ』

あらすじ

今日は、お菓子が大好きな女の子ショコラの誕生日。
朝目覚めると、すでに両親は仕事でおらず、リビングに誕生日プレゼントだけが置いてあった。

そのプレゼントの中に、古いブリキの箱が。
早速あけてみると、中身は古い地図と鍵の束が入っていた。地図に書かれているのは、お菓子の家への道。

お菓子の大好きなショコラは大喜び。飼い犬のチャウと一緒に、お菓子の家を目指すことにしたけど……。

 

かわいらしい女の子が、森の中にお菓子屋さんをオープン!?

かわいらしい女の子、ショコラを主人公にした、お菓子作りをメインに森の動物たちや妖精が登場する児童書。
本の途中でお菓子のレシピのページが出てきたり、かわいい挿し絵がたくさんちりばめられていたり、お菓子好きの女の子を対象にしているのがわかる。

不思議な鍵の束を手に、地図を見ながら、森の中へ。お化けが出ると噂される屋敷は、不思議な力でお菓子屋さんに大変身。
ショコラは森の動物たちに喜んでもらえるよう、工夫したパンケーキを作る。パンケーキの完成図がとてもおいしそうで思わず涎が出そうだ。
パンケーキという響き自体に女子力を感じられるのが不思議だ

女の子の夢を詰め込んだかのような素敵な一冊だが、どうしてもあんびるやすこ氏のルルとララシリーズが脳裏をよぎる。こちらも少女とお菓子屋さんと森の動物たちが登場する世界観である。絵柄も何となく似ており、話の雰囲気もどことなく似ているように感じる。同じようなテーマを扱っているため、どうしても似たところが出てきてしまうのだろう。
こちらは不思議な鍵や妖精の登場することで、ややファンタジー色が感じられるのが特徴のひとつだろうか。

なぞめいた文面の書かれた立て札を読み、指定された鍵で封印を解いていくところはいかにもファンタジーちっくでわくわくする。魔法の鍵や妖精、お菓子の家、パンケーキなど、乙女心をくすぐるようにアイテムがうまく配置されている。女の子の夢やあこがれがめいいっぱい描かれているかのようだ。

こちらの本も、ショコラとコロンシリーズとして続刊が出ている。この本を序章として、ショコラのお菓子屋さんがこれからどうなっていくのか、気になるところである。

イラストはかわいらしく、特にお菓子の絵がとてもおいしそうだ。カラーイラストは色使いがはっきりとしていて目を引く。
お話はほんわかした雰囲気だが、キャラクターの個性が強めに描かれているところが分かりやすく、おもしろい。
お菓子づくりに興味を持ちはじめた子には、うってつけの一冊だろう。

 

対象年齢は低学年

内容は低学年向け。しかしカタカナにはひらがなのふりがながないので、カタカナが読めるようになってから。
挿し絵が多いためか、意外にも字が小さい。

完全に女の子向けの内容なので、活発な男の子のほか、お菓子づくりに興味のない子は手に取らないだろう。