かわいいカエルの写真がずらり!
カエルをフィーチャーした、写真絵本。
さまざまな種類のカエルの正面写真をずらりと並べたり、オタマジャクシの姿とカエルの姿を並べたり、鳴いているところの写真を並べたり、種類によって違いがよくわかるように工夫されている。
カエルと一口にいっても、その種類は様々。身体的な特徴も違えば、体の色も違う。並べてみて、その違いが顕著にわかる。みんな実に個性的な姿だ。
ほかには、子どもにも分かりやすくカエルの写真をメインにしつつ生態を解説したページ、オタマジャクシを取り上げたページもある。もちろん、大きな写真つきだ。
幼児~低学年向けのカエル紹介本といった感じだろうか。カエル専門の図鑑というより、紹介といったほうがふさわしい。解説や説明文は軽め。見て楽しむ本。
それにしても、日本にはいろいろなカエルが生息しているのだなあと改めて感じ入った。実際、カエルといえばアマガエルぐらいしか見たことのない私としては、ウシガエルの大きさは相変わらず信じがたい。カエル好きなので一度は見てみたいとは思うが、相当でかいらしいので周りにはいつも脅されている。
そういったわけで、カエル好きにはたまらない一冊。
愛嬌のあるカエルの姿が、タイトルそのままにずら~りと並べられているページを見たら、カエル好きは顔がゆるんで仕方ないだろう。絵本という本の種類上、ページ数が少ないのが残念なぐらいだ。
眺めて見て読んで楽しい本だが、読み聞かせには不向き。物語性はまったくない。カエルという生き物に対しての知的好奇心を満たすのには最適な入門書。
図鑑や生き物の解説本など、生物、動物などの科学系の本が好きな幼児~低学年の子には、文章も分かりやすいのでおすすめだろう。写真も見やすく処理されており、眺めているだけでも楽しめる。
ただし、内容はあくまでもカエルの生態の紹介や、いろんなカエルの紹介がメインなので、飼い方などは載っていない。あくまでカエル入門書である。
当然だが、カエルが苦手な人にはおすすめできない。内容はカエルに関することのみである。この本は、カエルに興味があるか、カエル好きの人のための本だろう。