あらすじ
黒いぶちのある白い犬のハリーは、お風呂が大嫌い。
お風呂の準備をしていることに気がついたハリーは、お風呂に入るときに使うブラシをこっそり、裏庭に埋めてしまいました。
そして外にぬけだし、思いっきり遊び回りました。
そのせいで、ハリーは汚れてしまって、黒いぶちのある白い犬から、白いぶちのある黒い犬になってしまっていました。
おうちに帰ったハリーですが、あんまり汚れていたため、おうちの人にハリーだと気がついてくれません。
困ったハリーは……。
汚れすぎて、黒ぶちハリーが白ぶちハリーに!
犬のハリーが生き生きと描かれていてかわいい。
犬への愛情が伝わってくるような絵本です。私が犬飼いだからなのか、犬ってこういう感じだよね、そうそう!と言いたくなります。犬(に限らずですが)にも個体ごとの個性があって、お風呂が大好きな子もいれば、ハリーのように大嫌いな子もいます。動物を飼うと、この個性がかわいくて仕方なくなるんですよね。
お風呂嫌いのハリーが考えついたアイデアは、本当に犬らしいアイデア。そんなにお風呂がいやなのか……と苦笑まじりに読み進めていくと、ハリーはあれよあれよと言う間に、生き生きとどろんこまみれまっくろけに。あーああんなに汚れちゃって後が大変……、と思ってしまうのは、おとな目線でしょうか。
でも楽しそうに遊び回るハリーが生き生き描かれていて、かわいらしいことこの上ありません。
汚れまくったハリーが最後どうなるのか、お話がきちんときれいにまとめられています。起承転結があって、お話としてもおもしろく、楽しめる内容です。