こんな本、あるかしら?と尋ねれば、あーありますよ、と店員のおじさんが希望の本を持ってきてくれる、「あるかしら書店」。
今日も一風変わった本をお求めの人たちがいるようで……
なるほどなるほど、本好きにはたまらないおもしろ絵童話
街のはずれにある「あるかしら書店」には、いろんな本を求めてお客さんがやってきます。
「○○についての本ってあるかしら?」と聞くと、大抵、「ありますよ!」と言って奥から候補の本を出してくれます。
でもその本はちょっと変わった本ばかり。
二人いないと読めない「2人で読む本」、明るい満月の夜にだけ読める「月光本」。
本の紹介だけではありません。本にまつわるものなら、「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれる、そんな不思議な本屋さん、「あるかしら書店」。
あったらいいなあ…と思う本から、これほしい!となる道具、なるほど…と感心する本の歴史まで、本にまつわるエトセトラ、ここにご紹介!
本好きにはたまらない、わくわくと不思議とアイデアがつまった本です。
夢があるっていいですね
ふふっと笑ってしまう本から、これほしい!と思えるものまで、次から次へと登場します。いいですね、夢があるっていいですね。
「カバー変更器」のページにはちょっと笑ってしまいました。分かる、その気持ち分かるからほしい!
「読書サポートロボ」も可愛くて一体ほしい。本を読み終わるまで励ましてくれるなんて、素敵じゃないですか……(家の積んである未読の本から目をそらす)。
もしもこういう本があったら……もしもこんなものがあったら……
あんなものがあれば面白いだろうな……こんなものがあれば楽しいだろうな……
そんな遊び心とユーモアたっぷりのこの一冊。一つのものを突き詰めて考えてみたり、あらゆる角度から見てみたりするのが特徴のヨシタケシンスケ氏。
今回もヨシタケシンスケ節が炸裂です。読んでいるだけで楽しい気分になれます。
読んだ後に書店や図書館に行くと、また違った楽しみ方ができるかも。
最後のオチは、きっと出版関係の人なら一度は思うのでしょうね。どんな本も、いろんな人の手を経て、この世に出されているわけで、気持ちのこもっていない本などないんじゃないかとも思います。
読んで楽しむ本、読み聞かせにはあまり向いてないかも
今回の本は、本にまつわるあれこれを紹介する構成になっているので、物語性はほぼありません。図鑑を楽しむような感覚に近いです。一人読みするのに適した本です。読み聞かせには向いていません。おとな向けの本に近いです。漢字に読み仮名はありません。
ヨシタケシンスケ氏の描くおじさんが可愛すぎて困る
可愛いんですよ。
喜怒哀楽があって、それがいちいち本当に可愛い。
毎回可愛いんですが、今回もまたやられてしまいました。