『クマのあたりまえ』──生きることの不思議、難しさと

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価格情報更新時間:2020/07/04 01:41(更新

「生きること」と真摯にむきあう動物たちの七つの物語。

内容紹介、あらすじ

表題を含む短編が七本、収録されています。
寓話的なお話が中心で、登場する動物も人間もそれぞれ違います。話のつながりはまったくなく、ひとつひとつがシンプルに完結しています。

 

「べっぴんさん」
自らべっぴんだというチドリの話。冬が近づいてきて、他のチドリはみんな南へ行くけれど……

「ショートカット」
お母さんを探して人里まで降りてきたサルの話。無事お母さんを見つけることができたけど……

「アメンボリース」
アメンボのくれた不思議な布の話。

「朝の花火」
殺し屋のアオダイショウが一人の盲目の少女と出会い、会話を重ねるうちに……

「そらの青は」
色はみんなが同じように見えているわけではない、ということを思い出した鯉。それを友達に伝えると、友達はなんだかそれは寂しいことだと言われて……

「光る地平線」
空腹で死にかけたライオンが、ある満月の夜、肉を配る年取ったライオンに出会いました。肉をもらい、生きながらえたライオン。それからライオンはうまい具合に生きることができたのですが……

「クマのあたりまえ」
死にたくないと思った小グマは、死なないものになろうと模索する。石になれば死なずにすむと思い、石になろうと努力を始めますが……

 

生きることの不思議、難しさと

これは感想を書くのが難しい。
詩的でもあるし、散文的でもあるし、何かをはらんでいるのは分かるのだけど、それが明確に何なのかはっきり出来ないもどかしさ。

 

正直に言えば、あまりに寓話的すぎて、意図を汲み取ることができなかった短編もいくつかあります。私の感性が劣化しているのかもしれません。

 

全体のテーマとしては、「生きること」が根底にあるのだと思いますが、さらさらと流れていってしまった話がいくつか。もったいないことです。

逆に、どう言い表せばふさわしいのか分からないぐらいに鮮烈に突き刺さった短編もあります。もしかしたら、この本に収録されている短編全部を理解する必要はないのかもしれないですね。

 

私は「光る地平線」が何より鮮烈に心に痕を残しました。

読むんじゃなかったと後悔するほどの鮮烈な衝撃でした。

「どうかむりをしないでくださいね。そのままのあなたでいいんです」

聞き覚えのある言葉ではないですか。
SNSで弱音を吐いたら、かけてくれる励ましの言葉。自己啓発本に踊る、優しい言葉。
こういった言葉に、助けられてきたことは何度もあります。こういった言葉がウソだとは私は思わないし、価値がないとは思わない。

でも、「光る地平線」では、この台詞のいかにうすっぺらなことか。何のあたたかみもなく、何の気持ちのこもっていない言葉として描かれています。

 

何だか、よりどころとしてきたものを揺さぶられるようで、とても不安な気持ちになりました。
私が心のよりどころとしてきた言葉の数々は、もしかしたら、本当は薄っぺらで何の厚みも実体も持っていなかったものではないか。口先だけの言葉ではないか。

寄せられた耳ざわりのいい言葉に寄りかかっていないで、死ぬまで生きろと頭を殴られた感じがしました。

 

黄金色の地平からのぼる太陽の美しさを見たとき、ライオンは薄っぺらな言葉に寄りかかる自分に気付き、はっとしたのではないか。そして「死ぬまではたしかに生きよう」と心に刻んだのではないだろうか。

 

生きていくことは難しい。
よりよく生きていくのはもっと難しい。
でも、「死ぬまではたしかに生きよう」と心に刻んだライオンの後姿は朝日に照らされて、きっと美しかったのではないか。

 

文章は平易でシンプルな話だがテーマが難しい

難しい話は一つもありません。文章も分かりやすく、シンプルです。
読もうと思えば小学校中学年からでも読めるでしょう。

 

ただ前述したように、テーマが難しく、もう少し年齢が上がってからの多感な時期に読むのがいいかもしれません。
私はおとな向け児童書の印象を受けましたが、あえて子どもが読むなら、中学生以上が対象かなと思いました。

 

読むなら、文庫版。
単行本版にくわえて、文庫版ではさらに二本、お話が追加されています。
私はそれを知らずに単行本のほうを購入してしまい、ちょっと後悔しました。

 

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