学校に行けば、楽しいことが待っていると思ったのに……
友達といっしょに楽しく過ごせると思ったのに……
新一年生におくる絵本
朝になって、元気に飛び起きるおつきさま。
今日から、おつきさまも一年生です。ずっとひとりだったので、学校に行くのが楽しみで楽しみで仕方なかったのです。軽い足取りで学校に向かうおつきさま。
しかし自己紹介の時間で、おつきさまにとってショックなことが起きます。
「おつきさま」なのに、誰もおつきさまが「おつきさま」だと信じてくれないのです。
落ち込んだおつきさま。
次の日、あんなに楽しみだった学校にも行きたくない……でも、そのとき、おつきさまは大切なことを思い出したのです。
一生懸命なおつきさまが愛らしい一冊
新一年生であるおつきさまが一生懸命頑張る姿は、思わず「頑張れ」「頑張ったね」と声をかけてあげたくなるほど。
得意なことでみんなにほめられて、ぴかぴか光るおつきさま。
頑張ったぶん、みんなちゃんと見てくれていました。
打ち解けたら、すぐに友達になれるのが子どものすごいところ。
素直なぶん、時に相手を傷つけてしまうことを言ってしまったりやってしまったりするけど、納得すれば仲直りも早い。次の瞬間にも、一緒に遊んでいるほど。
おつきさまもお友達ができて本当に嬉しそうです。
「おつきさまも みんなのことを もっと しりたいとおもいました。」
相手のことを知って、自分のことも知ってもらう。そんな交流の上で友達関係が築けていけたら、素敵ですね。
やっぱり新一年生に向けて読んであげたいお話
読後感もよく、明るくさわやかな気持ちになるこの一冊は、やはり新一年に向けて読み聞かせてあげたいところ。全文ひらがなで書かれているので、ひらがなを習えば一年生でも読めます。