このクレヨン、だれのクレヨン?
シンプルに、でも力強く
このクレヨン、実はね、
とても大きいのです。
この大きなクレヨン、誰のクレヨン?
そう、これは、ぞうのクレヨン。
ぞうが、クレヨンで思い切り、力強く書くとすごいんです。
例えば、青のクレヨンを使うとね……
テンポのよさと、力強いクレヨンの色が次の展開へ繋がる
文章はきわめて少なく、ぞうが力いっぱいクレヨンで書いたものが次の展開に繋がっていくという構成。
青のクレヨンで、力いっぱい書くと……かえるが池だと思って飛び込んでしまうほどすごい。
ぞうが本当に描きたくて力いっぱい描いたんだなと伝わってくる、画面いっぱいのクレヨンの色。気持ちいいです。
あんまり元気に描いたので、動物のみんなが混乱。
最後に「こらっ」と怒られたけど、ぞうはまだまだ描き足りない。
だから、クレヨンを持って走っていってしまいます。
この姿が子どもっぽくてかわいらしくて、ああまた力いっぱい描いちゃって「こらっ」とされるんだろうなあなんて想像したりして。ぞうに悪気はないんですよね。
色に興味のある子や、クレヨンでお絵かきをはじめた子は反応してくれるかも。
幼年向け、読み聞かせ映えしそうです。